2010年3月21日日曜日

現場の情報は、コミュニケーションから。。

昨日に続いて、今日も流通・小売ネタ。

ここ数日、いくつかのテレビ番組で紹介されている百貨店。その名は、ダイシン百貨店。東京都大森にある。

ダイシン百貨店


この百貨店、今の不況下にも関わらず5期連続の黒字。

まず、ダイシン百貨店の特徴は、何といっても品揃えの豊富さ。
なんとハブラシでも300点もの取り揃え。商品全体で約18万アイテムにもなるらしい。
お客様が欲しいものは、何度も来訪してもらうためにも、ニーズのあるものは積極的に仕入れているのだという。

さらに、70歳以上の年輩のお客様、妊娠中のお客様には無料で配達ものするのだという。しかも、応対した従業員自らが配達を行う。

そして、もう一つユニークな取り組みが、お客様同士のコミュニケーション。店舗を地域の交流の場と位置づけているのだ。お客様同士がコミュニケーションを取れるように、イベントを開催などもしている。

ダイシン百貨店のこだわり。それは、
「モノを安く売るだけでなく、サービスを上げるだけでなく、お客様とのコミュニケーションの場として大切にする。」とのこと。


安値大量販売やネットショッピングの台頭により、従来と変わらぬ方法では苦戦を強いられている企業も少なくない。

そんな中で、フェイス・トゥ・フェイスの商売の原点は、やはりコミュニケーション。
お客様のニーズを、汲み取る最前線は、やはりこのコミュニケーションからだ。
レジのPOSデータといったものからだけでは、限界がある。

「商い」の原点は、やはり人と人との「相対」があってのこと。

どんなにインターネットなどの情報ツールが革新的になっても、人と人の直接のコミュニケーションから得られることに勝るものは、今のところないと私は思う。

ITツールを使う際には、常にこうした視点を忘れないようにしていたいものだ。