2010年4月2日金曜日

風にも弱い、首都圏の交通機関。。。

昨晩から関東地方は強風に見舞われた。
その影響で、朝から交通機関は大荒れ。私の住む地域は、交通機関がマヒしてしまい、陸の孤島状態に。

今朝は、航空機、船舶を始め、JR、私鉄、地下鉄などの鉄道は、運休や遅延に見舞われたのだった。



写真は、今日の15時ごろのJRの運行案内表示。
ご覧になるとわかるが、首都圏エリア全体的に、乱れているのがわかるだろう。

特に首都圏の交通機関は、複数の路線が入り組み、複数の鉄道会社が相互直通で運行している。

そのため、一か所で何か事故やトラブルが発生した際に、その影響が大きく広がってしまうわけだ。

しかも、複雑に組み込まれた鉄道ダイヤも、車両の手配などの関係で、通常に戻すにも非常に時間がかかってしまうのだ。


少し前の時代であれば、これほどの影響は出なかったであろう。
便利になったことに対する代償かもしれない。


さて、鉄道もそうだが、我々を取り巻く生活環境やビジネスシーンでも、こうした複雑化は起きている。

昨年末から世界中を駆け巡っているトヨタのリコールの問題も、車が複雑なコンピューターの塊になってしまったからこそ、起きてしまったようなもの。

各種発生しているシステムトラブルも、プログラムという複雑なブラックボックスの中で起きている。


これら、複雑に絡んだものが、万が一、トラブルが起きた時、如何に早急に解決するかは、その状況を上手く可視化出来るスキルがあるかどうかにもよる。

鉄道もこのようなダイヤが乱れた場合に、通常に戻すために、過去には「スジ職人」と呼ばれる鉄道ダイヤを組む職人がいた。これも、神業的な職人芸らしいが、この職人芸も、言い換えると、現状を上手く把握しダイヤグラム上に可視化し、どう解決に導けるかを瞬時に行える技を持っているのだ(最近は、コンピュータ処理かもしれないが…)。

まず、こうした複雑に絡み合った問題を処理する際には、まず構造を把握し、一つ一つ関係性を紐解くことからしなければならない。

ITの仕事をしていても、時折「火消し」をお願いされることがある。
まさに、同じようなことをしなければならないのだ。


新しいもの、サービスを構築する際に、様々なものを組み合わせて創出することが今後も多々あるかと思われるが、その際に、万が一のことも考えて、その構造、互いの関係性というものを、常日頃から整理し、可視化しておくことも大切なのかもしれない。