2010年3月28日日曜日

「サンデープロジェクト」が終了。。

今日、テレビ朝日系列の報道番組「サンデープロジェクト」が終了した。
1989年4月からスタートしたこの番組。

私が高校生の時から、初代司会者小西克哉氏、二代目島田紳助氏時代のころから見ていた。ちょうど、政治等のニュースに興味を持ちだしたころで、当時の同系列の「ニュースステーション」や同時期に始まった「朝まで生テレビ」等と合わせて見ていたものだ。

最終回の今日は、8党党首が全て集まり徹底討論。
まぁ、今の連立与党の足並みが揃っていない様子がありありと出た討論ではあった。


さて、この「サンデープロジェクト」という番組。
特に興味深く見ていたのは、「討論」について。


当時の「討論番組」は、今ほどあるわけではなく非常に限られており、昔から非常に興味深く見ていた。「朝まで生テレビ」含めて、討論番組の草分け的な存在だろう。

その後、大学に進学し、授業で初めて「討論」というものがどういうように進められるのかを学んだものだ。

日本では、こうした討論番組は非常に少ない。「ディベート」好きな国でもあるアメリカでは、やはり番組は非常に多い。政治家同士、政治家と一般市民等とのタウンミーティングなど、多くの討論番組が放映されている。

やはり、国民性の違いからなのだろうか。

そうした数少ない討論番組という意味で、サンデープロジェクトは、討論内容はもちろんのこと、討論のスタイルを研究する意味でも、非常に興味深く見ていた。


そうした番組が一つなくなるのは、非常に残念だ。


「議論や討論」というものは、学生時代に意識をしていなければ、なかなか学ぶ機会のないものである。しかし、ビジネスにおいては、意見を出し合うのは日常茶飯事。

社会に出て、きちんと議論が出来るか否かは、重要なビジネススキルの一つでもある。

私にとって、その社会に出る際の一番最初に洗礼があったのが、新卒での就職活動。
大手企業で、何社も討論スタイルの面接があったのを、今でも鮮明に記憶している。

5名程度のディスカッション、10人対10人の対立型ディベートスタイル、10人フリーディスカッションタイプなどなど。。。

幸いなことに、こうした討論スタイルのあった企業の面接は、お陰さまで多くの企業をパスすることが出来た。

これも、毎週討論番組を見ていて、事前にイメージ出来ていたお陰だと、私は今でも思っている。


ここ最近、テレビ番組の質の低下が取り沙汰されているが、数は少ないものの、番組の中には色々と参考になるものも多くある。

「テレビの見方」というものを、ただ漫然と見るのではなく、どう見たら、有効的に活用できるのか。視聴者も、少し意識する必要はあるだろう。

テレビを見る側の意識次第で、まだまだ有効的に活用できるものはあるのではないだろうか。
いずれにせよ、「良い番組作り」に対しては、メディアは今以上に精を出して頑張ってもらいたいものだが。。