2010年4月8日木曜日

今時の入学式って!?

今週から新年度、新学期がスタート。

仕事で都内を動いていると、入学式帰りと思われる人を多く見かけた。

ところで、報道で知ったのだが、ここ数年の入学式の様子が変化しているらしい。
それは、入学式が同じ日に何度も開催されるとのこと。

何故か。。。

何度も開催する理由は、会場に来場者全員が入れ切れないからなのだが、どうやら入学する生徒の保護者の参加率が非常に高まっているからだそうだ。

大学も1回から2回開催、2回から3回開催と、増やしているらしい。

さらに、大学の講堂等で収容しきれず、近くのホール等を借りて実施しているのだそうだ。

保護者の参加率が増えているということ。

約20年前に大学入学した私自身を振り返ってみると、確かに母が入学式に来ていた記憶はある。近くに住む友人親子と一緒に登校した。しかし、当時、両親共々が参加している家庭は少なかったかなと言う感じだ。流石に、入学式は1回きりだった。

ところで、入学式に保護者の参加することは非常に良いかとは思うが、報道を見て非常に心配に映ったことがある。

それは、入学時ガイダンス風景。

生徒本人よりも、保護者が非常に熱心になっていること。
単位の取り方はどうなっているのか、パソコンは必要なのかといった質問を、保護者が非常に熱心になっているのだ。

子供のことを思う気持ちは、非常に理解できるが、4年後に待ち受けている現実のことを思うと、非常に心配な光景に見えた。その現実とは、もちろん、就職活動。


授業の取り方、単位の取り方などの制度についてはもちろん、教授に関する情報、授業に関する情報を、如何に収集するかというのも、社会に出る前の準備期間の一つだと私は思う。

私自身、友人や知人、先輩などから、あの手この手で情報を収集し、更にどのような制度が学校にあるのか、あちこち奔走していた記憶を思い出す。

勿論、一番大事なのは、自分が何を学びたいかという主体性ではあるが。。。


報道を見ていると、主体性が無いまま、そのまま社会に出て来てはしまわないかと、非常に気になったのだ。

恐らく、新卒を受け入れる企業は、少なくとも受け入れ数年間の受け入れ体制として、「企業の学校化」は避けられない時代になってきてしまっているのかもしれない。