2010年4月10日土曜日

今時の海外留学。。。

今日の夕方のNHKの番組「海外ネットワーク」で、若者の留学について取り上げていた。
過去の私のブログでも少し触れたことがあるが、かなり海外渡航人数が減っているらしい。

90年代は、日本と韓国のアメリカへの留学人数は、日本が多かったのに対して、現在は完全に逆転状態。

あのハーバード大学も、通年約200人ほどいた日本人留学生も現在は100人程度なのだとか。


何故、ここまで減っているのだろうか。

経済状況もあるだろうが、ある人が、このようなことを指摘していた。

「以前は、海外に行くことによって、新しい何かを発見し、それを自分のために、そして社会ために頑張りたいというスピリットが減ってきたのでは」と。。。

我々の時代の以前に比べて、現在はインターネット等で、簡単に海外の情報を入手することが出来る。

しかし、そこで得られた情報とは、あくまでもインターネットメディアを通しての情報であり、自分で経験した情報ではない。


私自身、学生時代京都で過ごし、多くの留学生と接することがあった。特に国際交流の組織に属し、日本の寺院や文化財などを紹介する機会を持ったのだった。
また自身も海外に渡航する経験も持つことが出来、そこで多く国籍の学生と接することがあり、そこでの体験は今でも役に立っている。

異文化で育った者同士でのコミュニケーションでは、様々なことを経験することが出来ると私は思う。

特に、モノの見方、考え方は、それまでの育ってきた環境で大きく異なる。

日本に対する見方も、アジア出身、欧州出身、アメリカ出身で全く異なることもその時体験を持って知った。また、日本の現代史観の違いも、韓国の友人と話すことで特に感じることが出来たのだった。

「情報」というものは、今の時代、確かに簡単に手に入れられる。
しかし、自分自身の経験を通して得た情報と、単にメディア等を通して得た情報とでは、自分自身でその後、情報自身を活かすことが出来るか否かは、大きく変わってくる。


ビジネスでもそれは同じだと私は思う。

「現地、現場、現物」とはそれを上手く言ったもので、やはり、情報を収集し、状況をきちんと自身で把握してこそ、正しい意思決定、判断できるのだと思う。