最近、スーパーで買い物をすると長い列が出来るレジと、そうでは無い列のレジがあることに気付く。
良く見ると、実習生とベテランのレジキャッシャー(レジ担当者)の違いだ。
4月になり新しく現場に配属されたのであろう。
週末の夕刻等の時間帯には、その差が歴然と表れてくる。
さて、ベテランキャッシャーと実習生キャッシャーとの違いを見て見るといろんな違いを発見することが出来る。
まず、直ぐに発見できるのは、そもそも手際よく対応しているか。
一つ一つの動作が機敏にさばいているかということだ。
慣れないうちは、丁寧にすることに気を遣いすぎになり、時間をかけてしまうことが多い。レジ打ちしかり、袋詰めしかりである。例えば、形の壊れやすいもの、柔らかいものなど、冷たいものと温かいものなど、買い物かごに詰め替える際に、如何に手際よくさばけるか、キャッシャーにとっての腕の見せ所になる。これらは、多くの場合、慣れるとともにスピードが増すものだ。
さてもう一つは、「お客様の立場に立って先を読んだ動作」が出来るかということ。
「お客様にお待たせしている感を持たせない」ためにはどうするか。
例えば、駐車券の必要の有無、箸やスプーンの必要の有無、ポイントカードの提示、キャッシュカードでの支払いなどなど、対応に時間を要するものは、最近は多々ある。
こうした対応のタイミング如何で、お客様に待たせていると感じさせるか、そうではないか、差が出てくるのだ。特に、初心者との間はもちろん、ベテランスタッフの中でも、この差は出てくる。
お客様目線で、どのように段取りをすれば良いのか、常に考えているか否かが行動に表れるのだ。
業務のオペレーションが円滑に遂行できるかは、こうした「細かい段取りの積み重ね」が重要になる。
「段取り力」。
すなわち、「先を読み、適切に無駄なく作業を組み合わせ、仕切れる力」。
小売業に限らず、どんな業種でも、仕事の「段取り」は、重要なスキルだ。
たまには、自分の「段取り力」を客観的に分析してみることも必要かも。