所謂、産業遺産というもの。
昭和の高度経済成長の時代を支えた古い建物、廃坑、廃線等を巡るツアーなどがあるらしい。
有名なのが、長崎県にある軍艦島。行政も後押しするなどの力の入れよう。
■軍艦島を世界遺産にする会
このような古い建物などを保存するには、維持費用もかかってしまう。軍艦島のように行政が後押ししているようなところが多いが、多くがその維持の問題に直面している。
そんな中で、企業が支援しているものもある。
ベネッセグループの直島福武美術館財団が支援しているのが、犬島アートプロジェクト。
■犬島アートプロジェクト
こうした古いものに対する考え方は、世代間においても、どうやら違いがあるらしい。
私個人としては、こうした歴史的な遺物は、出来るだけ後世に伝えてほしいと考えるほうだ。もちろん、単に保存するのではなく、上手く活用しながらではあるが。
特に、日本の近代建築などは、今の現代建築に比較すると、その細部へのこだわりというものは比較にならないほどの作りのものがある。
マーケティングの仕事をしていると、時折、「日本人は飽きやすい」ということを聞く。ある意味当たっているかもしれないが、一方では、社会環境がそうさせているのではないかとも思えたりする。
地球環境がこれだけ問題視されている時代だからこそ、「モノを大事に使う」という視点はもちろん、「歴史を築き上げてきた先人への敬意」と「新しい時代を考える原点」という意味でも、こうした歴史的なものは大事にしたいものだ。
「歴史に学ぶ」ということの重要性を、あらためて意識しだした今日この頃である。。