2010年5月19日水曜日

この字をご覧いただきたい。



これは、実際にある漢字ではない。

産経新聞と立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所とが主催で実施された「創作漢字コンテスト」での最優秀賞作品だ。

このコンテストは、文化勲章受章者の、故・白川静氏の生誕100年を記念して実施されたものだ。この文字以外にも、多くの興味深い作品が紹介されている。

「創作漢字コンテスト」



我々、日本人が日々使用している「漢字」。
そもそも、漢字と言うものは、自然物、人、モノ、コトなどの事象を表現して、長年の年月を経て、作り上げられたものだ。

それぞれのパーツ自身が、それらの事象を表していたり、パーツ自身が組み合わさって、別の意味を表しているのだ。

今回の創作漢字は、そうした漢字の特徴を取り入れ、現代の世相や社会を表したものだ。
さて、「言葉」というものは、時代とともに進化(もしくは退化?)する。
地方の方言が、全国区になるものや、コピーライターが考えた造語であったり、業界の専門用語、海外から入ってきたカタカナ言葉など、日々様々な言葉が出現する一方、使われなくなってしまう言葉も、一方ではある。

漢字の成り立ちや言葉の成り立ちなど、ふとした時に調べて見ると、また新たな発見をするきっかけを与えてくれるものだ。