2010年5月17日月曜日

見えない「力」に、どう対処するか。。

組織の中でプロジェクトを遂行する際、いくつかの壁にぶち当たる。
その壁のうちの一つが、「見えない力」によるもの。言い換えると、「政治力」である。


組織が大きくなればなるほど、様々な形での「力」が作用される。

トップからのもの。。。

横からのもの。。。

内からのもの。。


システム開発のプロジェクトにおいて、納期遅延などの当初の予定を変更せざるを得ない事態を招くのも、こうした「力」によるものが多い。


私どものような、外部の人間としてプロジェクトに参加する立場にとって、こうした「力」は、プロジェクト当初は、何かきっかけが無いと、相当なことをしなければ、中々表に出てこないものである。

特に、組織に所属する立場の人間自身が、そうした「力」の存在を意識していないと、尚更だ。

しかし、こうした「力」は、「誰のための力」かを問いただすと、組織自身の都合であったり、単なる思い込みであったりする。その事業そのものの「お客様」の視点に立った考えのものは稀である。


過去、流通の第一線で働いていたころ、毎日のように、「上を向いて仕事をするな、お客様を向いて仕事をしろ」と、耳にタコが出来るほど、指導されたものである。


どのような仕事であっても、その対価と引き換えに恩恵を受ける「お客様」は存在する。
例え、管理部門の人間であっても、管理部門の人間にとってのお客様は、社内の人間であるはずだ。
政治家にとっては、国民であり、医者にとっては、患者である。
先生にとっては、生徒であり、マスメディアにとっては、広告主では無く、視聴者である。


「お客様」の視点というのは、お客様に媚び諂うのではなく、「お客様」の視点で、どう役に立てられているのかということだ。


非常にシンプルで当たり前のことであるが、実行するのはなかなか難しい。


「お客様の立場で考えられているか」
これを毎日、自問自答しながら、日々改善しながら、意識と行動の継続することが重要だ。