2010年5月5日水曜日

「ゴールデンウィーク」と「大型連休」。その違いは?

今日は、5月5日子供の日。
今日で、今年のゴールデンウィークが終了する。
(明日、明後日、お休みの人は、あともう少しあるけれども…)。

今年は、天気も良く非常に多くの人が行楽地等で過ごしたようだ。

さて、このゴールデンウィーク。
ニュースの記事の表現として、メディアによって異なっているのをご存じだろうか?

NHKや一部の民放、新聞社では、「ゴールデンウィーク」と表記せず、「大型連休」という表現をしている。


実は、この「ゴールデンウィーク」という表現は、国や行政が定めた表現ではなく、昭和26年、当時の映画会社の大映の専務によって作られた業界用語なのだ。

当時に上映された『自由学校』(獅子文六原作)という映画が、大映創業以来の最高の売上を記録し、この時期は多くの観客動員を生み出し映画の上映活性化を目的として作られたのだそうだ。


ところで、「業界用語」と言われるものは、そもそも同じ職業の集団や詳しい人たちの間で用いられるもの。

警察、医療、芸能・メディア、政治、金融、製造、鉄道、パチンコ、麻雀、極道等など。
いくつかの業界用語も、多数の人によって一般的になっているものもある。

ホウレンソウ(製造)、鴨(麻雀)、ブタ箱(警察)、ムショ(警察)、ガセネタ(警察、メディア)、スベる(メディア)、ダメ出し(メディア)など等。


こうした業界用語。
業界内で使用することを前提として、「他人に聞かれたくない」「内輪だけで」という目的で使用されているもの。略語や隠語になっているものが多いのも、そのためだ。

企業だけに特化した、企業用語というものもあるだろう。

業界用語ではないが、IT関連やマーケティング分野においても、専門用語は多数存在する。

こうした専門用語も、その分野を専門としていない人に対しては、意思疎通を図る場合、使用することを避けるべき。もしくは、使用する場合は、その言葉の意味を、きちんと説明を添えて使うべきである。


ビジネスにおいて、業界用語や専門用語を使う場面は、日々発生する。
しかし、コミュニケーションを行う相手によって、その使い方は都度考えて、言葉を選ぶ配慮を忘れてはならない。