2010年5月14日金曜日

情報共有で犯罪防止

最近、犯罪防止のために様々なITツールを利用している事例を目にするようになった。
私が住む市でも、犯罪発生情報、火災情報、交通情報などをメールで知らせてくれる。

愛知県では、ひったくり被害を軽減するために、面白い取り組みをしているらしい。

ひったくり、駅周辺でアナウンス速報 被害多発の愛知


地下鉄の乗客に対して駅周辺の事件発生情報を、愛知県警から速報するというもの。

A署管内でひったくりが発生すると、即座に周辺各署経由で周辺の地下鉄各駅に伝えられ、そこでアナウンスされる。

この駅でのアナウンスにより、取り組みを始めてから地下鉄を降りてから直後のひったくり事件は発生していないのだという。


さて、この取り組み。

ビジネスに視点を置き換えても、参考になる取り組みだろう。

組織における情報共有と、適切なタイミングでの情報告知が、そこに存在している人の意識を変化させるのだ。

ある部署で発生した事故や苦情等の失敗情報も、上手く活用すれば同じ過ちを防ぐことが出来る。
逆に、ある部署で成功した事例も、適切に評価し共有出来れば、他部署でも活用でき、それが売上につなげられる。


専門的な表現では、この取り組みは、「知識の遠隔移転」の範疇の考え。

組織の雰囲気や風土、そして制度を工夫することで、現場で蓄積した「情報」「知恵」「ノウハウ」を組織に対して上手く有効活用ができる。