自分自身が期待する機能やメリット、そうしたものに優先順位をつけて価格とのバランスを考える。
このようにユーザーが「よし、買おう!」と思う「値ごろ感」に合わせて価格設定し、その価格に対してコスト調整を企業側は行わなければならない。
さて、こうしたコストに対して、商品やサービスが持つ機能や性能、お客様の満足度を最大化させようという手法として、「バリューエンジニアリング」という考え方がある。
自社が提供する商品やサービスは、誰に対してのものなのか、何のために存在しているのかを明確化して、その価値を「機能」と「コスト」の関係で表し、その価値を向上させることを目的とするのが、この考え方だ。
この考え方自身は、以前より存在しているが、最近、この手法が注目され、「バリューエンジニア」という職種として、製造業等では専門職として配置しているようだ。
バリューエンジニアリングにおける価値を向上させるパターンは、次のパターンがある。
- 機能は維持しつつコストダウンによる価値向上
- コストは維持しつつ機能向上による価値向上
- 機能向上とコストダウンによる価値向上
- コストアップさせつつ機能向上させ価値向上
- 機能ダウンとコストダウンを行い価値向上
このようなパターンで価値を向上させることが出来る。
このブログでも良く書いているが、ここ数年、価格を下げることだけにフォーカスした商品戦略、更には[フリーミアム」と呼ばれる無料施策等が取り沙汰されるが、その裏側のコストとのバランスをきちんと考えられていなければ、ビジネス自身が成り立たない。
商品やサービスの価値。
これらは、あくまでも利用者やお客様が決めるものである。
常に利用者の目線、お客様の目線を忘れずに、このバランスを取る施策が重要だ。