公職選挙法の改正により、いよいよインターネットでの選挙運動が解禁に向かい始めた。
インターネットが一般的に普及しだして十余年。
諸外国に比べて一歩出遅れた感は否めないが、ようやくという感じだ。
さて、今晩、フジテレビ系の情報番組でもこのことに触れていた。
そこで、とある2人の政治家のBlogに注目。
自民党 小泉進次郎議員と民主党 田中慶秋内閣委員長。
番組では、とある日の両氏のブログに注目。
そのブログの記事は、先日、採決された国家公務員法改正案についての採決の模様。
例の転倒事件のあった、あの採決の日のことだ。
■小泉進次郎議員の5月12日のブログ
■田中慶秋内閣委員長の5月12日のブログ
このブログをそれぞれ紹介し、当日の採決の様子の動画を流す。小泉氏のブログの後に当日のVTR、田中氏のブログの後に当日のVTRを流して、印象の違いを比較していた。
同じVTRであっても、そのブログの内容の視点によって、VTRから受けるイメージも変わるのだとして、こうしたインターネット上の情報に接する我々の国民側、つまり情報を受け取る側の視点に番組は注意を促していた。
確かに、インターネットの情報は、その情報発信者のフィルターを通して情報が掲載されている。従って、その情報がありのままの情報とは限らない。どこかに恣意的なものも含まれる可能性も大いにある。
政治に限らず、企業の情報から個人のブログ(当の私のブログですら)まで、その発信者のフィルターがかけられているのだ。
今日、インターネットという、あらゆる情報を自由に接することができるツールを得た一方で、こうした情報をきちんと目利きできる力も、同時に求められる時代にもなったのだ。
情報は、ある一方だけの視点で見ては、本質は汲み取ることが出来ない。
右から、左から。
上から、下から。
外から、内から。
事象そのものの立場になったり、相手方の立場になったり。そして俯瞰して、第三者的に見る等、様々な視点で物事を捉えることが必要だ。