今日は、木曜日。
毎週、私は仕事を終了後、とあるスーパーに買い物に出かける。非常に所帯じみた話で恐縮だが、毎週木曜日は、「木曜の市」として、特売の日だからだ。
実は、今日からなんとなく、その雰囲気が変わっていた。
何が変わっていたかというと、「木曜の市」のテーマBGMが流れている。
騒がしいやら、賑やかなのか。まぁ、何か催しをしている雰囲気はしていた。
さて、小売業の店舗でのBGMは、実は、店舗の雰囲気作りでは非常に重要な要素の一つでもある。それは、消費者の購買を促進するきっかけにもなっているからだ。
有名な事例が、魚のBGM。
「さかな、さかな、さかなぁ~、さかなぁ~をたべ~ると~」というフレーズの「おさかな天国」という曲が有名だ。
この曲は、もともと全国漁業協同組合連合会のキャンペーンソングとして制作された。
全国のスーパーやデパートの鮮魚コーナーでBGMとして流されたのだ。
その後、CD化され通信販売で取り扱われ、ラジオやテレビでも取り上げられるなどして知名度があがったのだが、そもそもこのBGMが売場でどのような効果があるのかも、実証実験された。
その結果、BGMで流されたほうが、お客様が商品を手に取る確立が高いということが判明。実際にヒアリングしてみても、「何となく、曲のフレーズにそそられて、つい手に取った」というコメントも集めていた。
さて、もうひとつ店舗BGMで有名になった曲。
激安ディスカウントチェーン「ドン・キ・ホーテ」のBGM。
「どん、どん、どん。。どん~き~、ドン・キ・ホーテ~」というフレーズのあれ。
インターネットでも聴くことが出来る。
■「ドン・キ・ホーテ」
■「ドン・キ・ホーテ」のBGM
この2つの曲の共通事項。
それは、「シンプルなフレーズが、覚えやすいメロディーで何度も繰り返される」というもの。
心理的にも、頭の中に知らず知らずのうちに入ってしまう。
カフェ等で流されるBGMは、さりげなく流されるのに比べて、どんどん頭の中に入り込んでくるということが、大きく異なる。
「繰り返しメッセージを送る」という点では、通販番組、通販系CMなどでも同じ手法が取り入れられている。
さてさて、このようなBGM。
たかがBGMと思うなかれ、色々なシーンで、販売促進にも応用されているのだ。
と、書きつつ、今日の某チェーン店のBGMは、非常に「ドン・キ・ホーテ」社のBGMに非常に似ていたのが印象的だった。