2010年7月1日木曜日

今日、こんなニュースを見つけた。

修善寺駅舎:デザイン見直しへ 一般から公募、再検討--伊豆市 /静岡 (毎日.jp)


修善寺と言えば、静岡県の伊豆半島にある歴史のある修善寺温泉という観光地として有名。

そこの玄関口である、伊豆箱根鉄道の修善寺駅のデザインが、一度基本設計として取りまとめられたものを、再度見直すというのだ。

記事によると、基本設計が完了した後に、「伊豆らしい駅舎に」等の意見が寄せられたためなのだとか。

事前の設計段階での、プロジェクトのゴール、目的、そして利用者の視点が上手く、取りまとめられていなかったからだろう。

恐らく、駅周辺の整備を中心とした問題解決策は練られていたのだろう。
一方で、修善寺は観光地でもある。「伊豆らしさ」というのも、観光地の駅舎としては必要な視点だ。


今回のプロジェクトの見直しは、市民の声によるところが大きい。市民は、駅の大切なユーザーでもある。


さて、システム構築でも、この記事同様、途中でプロジェクトの大幅な見直しが行われることがある。特に、社内システムの構築の際に多い。

社内システムを構築する際に、利用する部署の意見が吸い上げられておらず、情報システム部門主導で、強引に進められる場合に、こうした頓挫することがある。

多くの場合が、部門間の軋轢、縦割りなどの政治的な要因によるものがほとんどだ。

「利用部門の意見を入れるとまとまりが無くなる」「プロジェクトが進まない」というような理由で、強引に進めてしまうようだ。

そのような際に、ポイントになるのが、プロジェクトそのものの「目的」の共有。
そこがぶれてしまうと、プロジェクトはとん挫してしまう。

どんなプロジェクトにおいても、その「目的」を明確にし、何か問題にぶち当たった際には、原理原則に立ち戻って考えることが大切だ。