今晩のテレビ東京系のワールドビジネスサテライトで、中古市場に焦点をあてて特集をしていた。
以前に比べて、中古市場というものが拡大しているのだという。
リサイクル書籍の販売で有名な、ブックオフも、従来の書籍だけではなく、ブランド品、アパレルなど、取り扱いジャンルを広げている。
また、大丸松坂屋も、インターネットでグッチやプラダといった中古ブランド品を今月より売買を始めた。
■ソーシャルネット(大丸松坂屋)
この他にも、宅配で買い取りするサービス等も登場。
■ブランディア
さて、こうした中古市場。
若年世代では、「古着」という形で以前から一般的であったが、最近ではその利用者の幅も広がっているようだ。
私自身も、最近では書籍などで利用している。
このように中古市場が拡大してくると、商品を購入する消費者の心理も変わってくるはずだ。
つまり、新たに「新しい商品」を購入する際、その商品を後々に中古市場にて販売するのか否かというのを事前に考えるということだ。
従来は、その商品が、如何に長く利用できるか、耐久するか、飽きることなく使い続けるかという視点で考えてきた。しかし、モノが豊かになり大量消費時代となり、次々と新商品が登場するという現代。
そうした、昔ながらの「モノを大事に大切に使いなさい」と怒られることも、あまり見受けられなくなってしまった。
少し使用して、直ぐに中古市場に売るという人も、最近では珍しくない。
何でも取っておく私の性格からすると、中々、信じがたい発想ではあるのだが。
さて、このようなライフスタイルが変化してくると、商品を企画し販売する上でのマーケティング計画にも少なからず影響を及ぼす。
新しいものを、次から次へ買い換える購買層や、一度購入したらとことん使いこなす層。そして、中古でもよいから格安で手に入れたいという層。
そうしたユーザー層の違いは、収入などの家計によるところもあるかもしれないが、その商品そのものへの価値観、捉え方によって、恐らく変わってくるだろう。
ある商品は、新品のブランド商品を購入する一方で、別の商品は如何に安く購入するかと考える人も多い。
以前に比べて、複雑で多様なマーケットニーズを、如何に捉えていくか。
益々、難しくなってくる今日この頃だ。