今日、東京ビックサイトで開催されていた「東京国際ブックフェア/デジタルパブリッシングフェア」に行ってきた。
アジア最大級の書籍の展示会、東京国際ブックフェアの併設展示会としてデジタルパブリッシングフェアが開催されていた。
書籍やコミック、雑誌などのデジタル化や配信、デバイスなどの最新技術等が紹介されていた。
私のお目当ては、何と言っても、電子書籍。
出展社は、印刷会社、ソフトウェア会社、国内外のインターネットベンチャー会社など様々。流石に、Googleのブースには多くの客が集まっていた。Googleエディションに関しての発表があたからだろう。
さて、印象としては、まず大手印刷会社が電子書籍プラットフォームを整備して出そろったという感じ。出版社とのタイアップを非常に意識しているという感じではあったが、併設展示会のブックフェアに出展している出版社との温度差を非常に感じた。
全体的として、「プラットフォームの覇権争い」「既存の書籍の二次利用」というのが今回のイベントから受ける印象だ。電子書籍の普及のカギは、そのプラットフォームの上に乗せられるソフト(=書籍)次第だ。ソフトの内容がカギを握るのだ。
話がそれるが、地上デジタル放送完全移行まであと1年を切った。今月に入り、アナログ放送での視聴は、多くの頻度でデジタル放送への移行のアナウンスが見受けるようになった。しかし、根本的に、デジタル放送ならではの番組作りというものが、表だって出てきていない。積極的に頑張っていると言えば、NHKの紅白歌合戦くらいだろう。
さて、話を電子書籍に戻すが、今日のイベントの印象も、先のデジタル放送の取り組みと同じように見えて仕方ない。
プラットフォームという意味では、やはり、Googleの動きに目が離せない。
優良なコンテンツを囲い込み、そのコンテンツを最大限に活かすというように私の目には映る。点では無く、線や面でその戦略が構築されている。そして、新しい技術によって、次世代の書籍の在り方というものまで、期待させられるのだ。
そういう意味では、国内の多くのサービスが、既存の書籍の二次利用、そしてプラットフォームの覇権争いとしてしか見えなかった分、まだまだ潜在的ニーズをくみ取る新たなビジネスチャンスは隠れているのだろう。
弊社自身も一つ考えて見たいと思う今日この頃だ。