2010年7月13日火曜日

「モンスターペアレント」対策?!

「モンスター○○」という言葉が、世間で使われて、あらゆる場面で出くわすようになった。

学校等における「モンスターペアレント」、病院などでの「モンスターペイシェント(患者)」、そして一般社会における「団塊モンスター」などなど。


特に学校等における「モンスターペアレント」は、小中学校のみならず、最近では幼稚園や保育園でも問題になっているのだとか。


先日、テレビで最近の保育園での「モンスターペアレント」に対する取り組みを紹介していた。

そのうちの一つが、山梨県の宮前保育園の事例。

こちらは、苦情対応マネジメントシステムを日本で初めて導入しているのだという。




この苦情対応マネジメントシステムとは、国際規格ISO 10002によってガイドラインが示されている。また、日本工業規格であるJIS規格によっても定められている。

親からの苦情を、担任の先生が1人で対応するのではなく、組織としてきちんと受理し、改善するという体制を構築しているのだ。

環境マネジメント、品質マネジメント、個人情報保護などのように、組織としてルールを作成し、PDCA(計画、実施、点検、改善)サイクルを構築しそれを運営する体制を構築するのだ。

これによって、親からの苦情も減少したのだそうだ。

もうひとつの事例。

それは、保育士の仕事を親に一日体験してもらおうというプロジェクト。
東京都品川区で実施されているのだそうだ

品川区:公立保育園、幼稚園に通うお子さんの保護者を対象とした一日保育士体験

こちらは、親が保育士という仕事を知ってもらおうという取り組み。
こちらも、苦情減少の効果にも繋がっているのだとか。


さて、「○○モンスター」という言葉が出てきたのは、ごく最近。

番組でも識者がこうした言葉が出てきた背景に、社会における「余裕が減ってきた」ことを挙げていた。

確かに、仕事上や生活におけるストレスもその原因の一つだろう。
一方では、相手の立場にたって考える余裕も無くなってきているのも、その一因であるのだと私は思う。

特に、上記の品川区の取り組みでも効果が出ているように、相手の立場、相手の視点というものを考えることそのものをしなくなってしまった故に、こうした状況を生み出していることが明確だ。


コミュニケーションを円滑にするためには、相手の視点に立って考えて見ることが出来るスキルも、非常に大切だ。

これは、ビジネスだけでなく日々のプライベートでも同じこと。

自分自身も含めて、常日頃から意識しながら、こうした視点を忘れずにいたいものだ。