2010年7月16日金曜日

一年切ったけれども、大丈夫なのか?

今日、とあるニュースを見て、私自身が間違って認識している事実を知ったことがある。
それは、テレビ放送の現行のアナログ放送の終了日のこと。

どうするTV局 アナログ終了、実は地デジ化3週間前 (asahi.com)


この報道で、今日の今日までアナログ放送は7月まであるのだと思っていたが、総務省の計画では、6月末日までが通常放送。それ以降の7月24日までは移行期間なのだとか。


多くのCMや告知でも「7月24日」という日付が印象に残り、「7月までは放送があるのだ」というイメージが焼き付いてしまっている。
多くの人が、私と同様のイメージを持っているのではなかろうかと思う。


記事によると、どうやら、総務省とテレビ局とのあいだでも、この「終了時」の考え方に微妙にズレがあるようだ。


このサービス終了の「あいまいな表現」をそのまま続けていれば、恐らく大きな混乱を招くことになるだろう。

サービスが終了してしまうという、サービスの受領者にとってはネガティヴな情報は、曖昧な表現はさけ、分かりやすくはっきりと丁寧に伝えることが肝心である。


先行して、デジタル化に移行したアメリカでも、多くの問題が発生したらしい。
移行後、突然、テレビを見ることが出来なくなった「情報難民」が多く発生してしまい、ボランティア活動で、支援していた人がいることも耳にしたことがある。
特に、家電製品に明るくない高齢者層等には、配慮が必要だ。

多くの高齢者の中には、過去のモノクロテレビからカラーテレビの移行レベルに捉えている人も、少なからずいるのではなかろうか。


タレントを使用したり、キャラクターを使用したりして告知をしようとしている姿勢は分かるが、本来伝えなければならないことは何かということを、再考する必要があるのでなないだろうか。


告知メディアであり、その道のプロであるはずのテレビというメディア自身が、どう伝えるのか。国とテレビ局が連携して、きちんと取り組んでもらいたいものだ。