2010年7月21日水曜日

増える「巣ごもり現象」を考える。。。

先日の新聞記事で、インターネットなどのメディアに触れる時間が増えたという話題を見つけた。

不況で巣ごもり・つぶやき流行…ネット利用時間が増加(asahi.com)


記事では、景気低迷で家の中にいる「巣ごもり現象」などによってインターネットの利用時間が増えたと分析していた。

確かに、お財布事情により外出を控えているのは確かだろう。
しかし、それ以外にも理由はあるだろう。

自分自身が参加できる楽しみ、双方向性や情報量など、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌の旧来のマス4媒体と比べると、その特徴は沢山ある。

良くも悪くも、外へ足を運ぶことを引っ張っていることは確かだろう。
わざわざ、出かけなくても用が足りてしまうからだ。

海外の情報も、今では簡単にインターネットを介して収集することもできる。
そうしたことが、最近の海外留学者数の減少に繋がっていることも、経済的側面以外にその要因はあるのだろう。


さて、こうして「巣ごもり」状態が増えると気になるのが、フェース・トゥ・フェースのダイレクトなコミュニケーションの減少。

文字を介してや、画像を介してのコミュニケーションばかりしていると、実際に「生」で会った場面でのコミュニケーションに対して、不慣れになってしまうのではないかと懸念する。

事実、PCを介してのコミュニケーションは非常に活発だが、ダイレクトとなると躊躇してしまうという人にもお会いしたことはある。


インターネット、メールなど技術が発展し、様々な情報を収集することが容易になった。また、場所を選ばず、地球の裏側の人とも、簡単に「メッセージを送り合う」ことが可能になった。

しかし、やはり所詮は、媒介物を介しての情報伝達。

こうしたツールを使用しての情報伝達は、個人的には私は否定はしない。

ただ、こうした形でのコミュニケーションばかりしていると、偏ったモノの見方、限られた視野でのモノの見方等になってしまう。

このようなモノの見方にならないためにも、適度に、自ら外に足を運び、自分の身体自身を通して、様々な「人」や「モノ」に直接触れる、感じるとういことも大切だろう。