Twitterの使い方にも、こんな方法があるのだという話題を一つ。
■ツイッター、聴覚障害者にも 要約筆記、瞬時に発信 (asahi.com)
耳の不自由な方へ、文字情報を流す手段としてTwitterを利用しようとするもの。
パソコンで要約を記入し、内容をTwitterに投稿。
耳の不自由な方は、その投稿された文字情報をリアルタイムに閲覧できるというもの。
従来のシステムは機器の配線などに手間がかかっていたのに対して、手軽に導入できる。屋外のスポーツイベントや、講演や演劇等でも活用が可能という。
さて、ITの利用は、一般的に、情報伝達の効率化や流通チャネルの拡大といった所に目が向きやすい。
しかし、視点を変えて見るとこのニュースのように、バリアフリーやユニバーサルサービスの分野での活用の可能性があることもわかる。
こうしたデジタルデバイス以外でも、様々な製品において、「デザインが良く使い勝手が良い」とされるものは、こうした視点を決して忘れてはいない。
評価されているものは、人間工学的にどうなのか、様々な試行錯誤を経て練りに練られたデザインとして形作られている。
情報技術を取り扱う畑の人間にとって、機能や技術といった視点だけでなく、こうした使う側の視点を常に念頭に入れて考えるということは、忘れてはならない大切な視点の一つだと心得ておきたいものだ。