2010年8月13日金曜日

白黒からカラーへ。。。

今晩、NHKで興味深い番組が放映されていた。

「色つきの悪夢」という番組だ。

色つきの悪夢~カラーでよみがえる第二次大戦~(NHK)


この番組は、人類史上最悪の「悪夢」と言われる第二次世界大戦を記録した「白黒フィルム」を最新のデジタル技術でカラー化して放映するというもの。

当時の白黒フィルムの1コマ1コマをカラー加工することで、映し出される映像が、よりリアルに強烈なメッセージを伝える。

私自身も何度も第二次大戦の白黒フィルムを見たことがあったが、当時のナチスドイツの赤い旗が靡いたり、爆撃のシーンやそこを逃げ惑う人々がカラーで映し出されると、その生々しさが、より鮮明に伝わってくるのだ。


今回のカラー映像化は、白黒情報に、色相、彩度の情報が付け加えられて再現されたのだそうだ。
当時の写真や各種歴史的資料などの情報を頼りに、色彩情報を追加されたのだという。


情報というものは、口頭による伝承に始まり、絵画による表現、文字による伝承、そしてモノクロ写真、カラー写真、モノクロ映像からカラー映像へ。
そして現代になり3Dによる映像と日々変化している。


過去の情報を、いかに正確に、リアルに伝えるということは、「情報を記録」する上で非常に大切なポイントだ。

終戦記念日を目前にした今日、こうした歴史的な情報を、より伝達力を高めて取り扱うというプロジェクトは、非常に意義深いものなのではないだろうか。
番組を見ながら、そう思ったのだった。