2010年8月27日金曜日

「紙」 vs 「デジタル」

日々伝えられるニュース。

このニュースを多くの人は、どのような経路で情報を入手されているのだろうか。

インターネット、テレビ、ラジオ、新聞など、様々な形でニュースを収集することが出来る。

そんな中で、本日こんな広告が出されたそうだ。

新聞協会加盟全103紙が一斉広告 紙の魅力アピール(asahi.com)

全国103紙、2種類の広告一斉掲載(YOMIURI ONLINE)


最近の私は、もっぱらニュースの情報源はインターネットとテレビが中心。

20歳代は、新聞からの情報収集がメインだったのだが、仕事上の関係もあるだろうが、いつの間にか紙からデジタルに移行してしまったようだ。


ところで、あらためて「紙である新聞」の良さとは何か私なりに考えて見ると、こんな感じかもしれない。

  1. 情報を俯瞰して閲覧できる
  2. 好きな部分から情報を閲覧しやすい
  3. 持ち運びやすい
  4. 情報閲覧に特別な道具がいらない

といったところであろうか。


「紙面」と「電子デバイス」の大きな違いは、物理的な制約がある部分。
画面のサイズによる表示の限界は、多機能端末であるiPadでさえ、現在ではその表現できる大きさには限界がある。

そういう意味で、新聞を大きく広げて情報を俯瞰して見るには、まだ紙面のほうに軍配があがるだろう。

しかし、長年慣れ親しんだ新聞のレイアウト構成以上に、工夫された表現が生み出されれば、この限りでは無いかもしれない。これは、上記の2つ目のことにも言える。

そして、上記の3や4も、機器の技術革新により、「紙」よりも使い勝手の良いものが出てくる可能性は、まだまだある。


そう考えると「紙面」である必要性というのは、やはり、将来的には無くなるのではないだろうか。


さて、今回の一斉広告。「紙の価値を再発見してもらう」ということが主旨のようだが、私としては、「紙」というよりも、その「情報の中身」が改めて問われているのではないだろうかと思う。

広告で取り扱われている内容は、手塚治虫氏の「下描き」や野口英世博士の母による「手紙」。「紙だから伝えられる人の思いがある」とのことだが、「ハートを如何に伝えるためにはどうしたら良いのか」という視点が大事なのではないだろうか。

つまり、「手書きだからこそ伝わること」という視点が、私が言いたいことだ。

手書きだと、その人の思い、感情、そして性格までも現れる。
字が上手くても、下手であっても、その人がどのような思いでその情報を伝えたかったのかが分かる。
だからこそ、個人的には採用の際は、デジタルで作成された履歴書よりも手書きの履歴書を好む。デジタルで作成された履歴書よりも、より多くの情報が伝えられるからだ。


ハートを伝えるためにはどうしたら良いのか。

それを考えると、デジタルであれ、アナログであれ、その伝達させるための最適なツールが何なのか、自ずと見えてくるのではないだろうか。