2010年9月10日金曜日

地球の裏側、南米チリの鉱山で発生した落盤事故、その後、どうなっているのか。

最近、救助グループの心理学者が語ったところによると、非常に健全に過ごしているようだ。


地下の33人「驚くほど健全」 チリ落盤、心理学者分析(asahi.com)


記事によると、心理学者の先生が、閉じ込められた作業員と電話等で声の調子や表情、話の内容から、その状況を観察しているそうだ。

現在、地下に閉じ込められた33人は、リーダー的な役割、精神的な支えになる人、雰囲気作りのひとなど、それぞれが上手く役割分担が行われ、これが異常な状況下でも落ち着いている理由の一つなのだとか。


これは、スポーツでもビジネスにおける組織でも同じだ。

強いチームは、個々の役割が明確になっており、そこに所属するメンバー自身もきちんと自覚し理解している。

弱いチームは、その逆だ。

ビジネスにおいても、この役割分担が明確になっていない場合がある。

自分が所属する組織だけでなく、例えば、お客様側と企業側との関係もそうだ。

例えば、お客様と一緒に何かをしなければならない場合。つまり、発注側の役割と受注側の役割。それぞれが、どこからどこまでを責任もって行わなければならないのか、明確になっていないと、トラブルに見舞われる。

プロジェクトを開始するキックオフの際に、これらは明確にしておく必要があるのだ。

プロジェクトの遅延は、こうしたことが明確になっておらず、お見合い状態に陥り、結局放置状態がそれを招くことで発生する場合もある。


また、自身のキャリアアップという視点でも、自身の役割をきちんと理解することが大切である。正しい目標設定を行うためには、自身の役割が明確になっていないと行えない。もちろん、そうした部下を持つ上司は、部下の役割をきちんと明示しなければならない。

役割分担と書くと、非常に薄っぺらいように見受けられるが、マネジメントという観点でみると、非常に重要なポイントであることは、常に肝に銘じなければならないだろう。