2010年9月8日水曜日

職場のストレス。その原因を紐解いてみる。。

昨今、「職場のメンタルヘルス」や「職場うつ」というキーワードを耳にすることが多くなった。


そんな社会の流れに呼応したのか、厚生労働省のほうでは、企業が健康診断とはべつに、「うつ」などの症状が無いかストレス検査の義務付けを検討しているようだ。


健診とは別にストレス検査、企業に義務付け 検討会提言 (asahi.com)



多くの職場で、「職場うつ」と呼ばれる精神疾患に悩む社員が、増加しているようだ。

ストレスの多い現代社会。しかし、過去に比べて何がそのような現象を増やしているのだろうか。これら「ストレス」というものでひとくくりにしてしまっていいのだろうか。


私自身、この「うつ」が増加しているのは、その原因の一つに職場のコミュニケーション量の減少があるのではと考えている。

十数年前の職場と現在の職場では、おそらく社員同士の会話が少なくなってしまっているのではないだろうか。

その原因の一つに、「ペーパレスによる電子化」「電子メール」といったITの負の影響があるのではないかと考えている。


ペーパレスによる電子化は、今まで紙の申請等の際のフェース・トゥ・フェースの会話というものを無くしてしまった。電子メールも同じく、お互いの顔を見ず、一方的なメッセージの発信に終わってしまう。

「顔」と「顔」を合わせてコミュニケーションを取るということは、その相手の表情から心理的な微妙な情報も伝達することが出来る。しかし、これらの表情を電子化されたコミュニケーションにおいては、なかなか伝達することが出来ない。


ちょっとした声かけや相槌やアイコンタクト。
こうしたことの積み重ねが、心理的な側面にも少なからず影響する。

ビジネスにおけるIT化における「功」は、様々なメディアでも検証されているが、その一方の「罪」も存在することにも注目したい。


今回の記事で、役所の方からストレス検査の義務付けの流れが取り組まれ始めているようだが、そもそも、「どうしてストレスが発生してしまっているのか」という原因にも、企業はフォーカスして見なければならないだろう。