2010年9月2日木曜日

情報を伝える際に気を付けるべきこと

チリの北部で起きた、鉱山落盤事故。
事故発生から、まもなく1カ月が経過しようとしている。

地下約700メートルの避難所に33人が閉じ込められ、地上からの救出を待っている。


地上と避難所の間には、小さな通気口のみ。

そんな中で生活している鉱員を無事に救出するために、チリ政府がアメリカのNASAに健康管理などの支援を要請したそうだ。

チリ:鉱山にNASAスタッフ到着 政府に助言へ (毎日.jp)


NASAからは医者の他に、心理学者やエンジニアが助言するのだという。


記事によると、嘘の希望を与えないように救出の時期について正直に伝えることが重要だとアドバイスとのこと。


記事では詳しく触れていないが、私は、恐らく「伝え方」「言い回し」についてもアドバイスしているのだと推測。


情報を伝える際に、よくありがちなのが、その情報を伝える人の私見、思い、感情というものが、無意識に入ってしまいやすいものだ。

この私見や思い、感情というものは、その伝達する人の考えであり、事実ではない。

この事実情報に付け加えられた思いや感情によって、その情報を受け取る側の印象が左右されてしまうのだ。


まず、情報を伝達する際に、何が事実情報なのか、そして何が意見や思いなのかというものを、明確に意識しながら伝える能力も、こうした場合には必要になってくるものだ。