日本のポップカルチャーが、海外で騒動を起こしているそうだ。
■村上隆氏、ベルサイユ宮殿での作品展に賛否両論(AFP BBNews)
村上隆氏は、ポップアーティスト。日本のアニメなどのポップカルチャーを題材にした作品を多く手掛けている。
六本木ヒルズのキャラクターや、ルイ・ヴィトンのカバンのデザインなどでも有名だ。
そんな彼のアートが、この度、フランスのベルサイユ宮殿で作品展として開催される。
この展示が、物議をかもしているようだ。
ベルサイユ宮殿とは、ルイ14世が建てた宮殿。バロック建築にて建設されて、豪華さと完成度で荘厳な建造物としても知られている。
宮殿内にも、様々な装飾、壁画、彫像物等がある。
今回、これらの歴史的なものとの「文化のぶつかり合い」が作品展のテーマなのだという。
確かに、こうした歴史的な装飾や建築物をわざわざ観に来た人にとっては、村上氏の作品は奇異に感じるだろう。
村上氏自身の作品も、マンガ的でカラフル。かなり個性があり、過去にも物議をかもしたエロティックなテーマのものさえある。好き嫌いもあるようで、万人に受け入れられる作風ではないのも事実。
特に村上氏の作風とベルサイユ宮殿の歴史的なものとは、非常に対照的だ。
コンセプトとしては、そこを狙ったそうだが、そこが逆に物議を読んでいるのだろう。
さて、作品展は明日9月14日から12月12日。
文化の違いというものを、どう捉えるかで、この作品展の見方も変わってくる。
作品展主催者側は、きちんとのコンセプトもPRすべきだ。
でなければ、ベルサイユ宮殿ファンには、反感を持たれてしまうのも当然である。
会期3ヶ月間に、恐らく賛否両論は続くだろう。
この議論から、何か新しいイノベーションも出てくるかもしれない。。。