2010年4月18日日曜日

古(いにしえ)の知に学ぶ

今日、とある知人との話で、料理の話題になった。

そこで中華料理の「色の5原色」について知ることとなる。
料理の詳しい方は、ご存知かもしれないが、健康を維持するために、バランス良く食品を摂取するために、「青、赤、黄、白、黒」の5色で考えるのだという。


この考えは、中華料理だけに限らず、韓国料理、そして我々の日本料理にも伝えられているようだ。

5色の食材を組み合わせる考え方は、古代中国の陰陽五行説の影響を受けているのだそうだ。「木」「火」「金」「水」「土」の5行は、「青」「赤」「白」「黒」「黄」に対応しているのだ。


例えば、「青(緑)色」は、肝臓の血液循環を促進する食材。疲労回復や免疫力の強化などの作用があるらしい。その「青(緑)色」の食材は、ホウレンソウや枝豆など。

また、「白色」は、胃腸機能の改善にも効果があるのだとか。その「白色」の食材とは、白菜や大根などなど。


さて、そもそも食材には、様々な栄養素が含まれている。しかし、その名前を覚えるのはなかなか難しい。また、覚えたとしても、日々使わないと忘れてしまうこともある。

そうしたことを考慮すると、このように5色に例えて、食品の栄養素を考えさせるということは、非常に効果的だ。


ビジネスにおいても、情報を効果的に伝える際に、「何か分かりやすいものに例える」という方法は、非常に有効的な情報伝達の手法であるのだ。
更に、複数ある場合は、できるだけ覚えやすいようにグルーピングして、絞り込むことも工夫の一つだ。

古(いにしえ)の知識の伝達手法一つとってみても、ビジネスに活用できる様々なヒントが隠されている。